文章力向上計画

文章力ゼロの僕が、成長していくRPG

【アニメ映画】『秒速5センチメートル』

1. あらすじ

2. みどころ

3. かんそう

4. さいきん

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 新海誠監督の代表作とも言える作品。もう何度か見たことあるのですが、1年に一回くらいは見たくなるスルメ映画。的確に古傷をえぐりに来る欝アニメ。「連作短編アニメーション」と呼ばれるもので、全部で3話に分けられたストーリーを一本にまとめたオムニバス形式です。ああ辛い

 

1. あらすじ

第一話「桜花抄」

 遠野貴樹と篠原明里は同じ時期に、同じ小学校に転入する。小さい頃は身体も弱かった二人はグラウンドで遊ぶよりも本を読むことを好み、境遇の似た彼らはごく自然と仲良くなっていった

 小学校卒業が近づくと、明里は栃木に引っ越すことに。中学に進学し離れ離れになった二人であったが、入学から半年が経った頃に明里から一通の手紙が届き、そこから二人の文通が始まる。しかし、しばらくすると今度は貴樹の鹿児島への転校が決まる。「もう二度と会えなくなってしまうかもしれない」そう感じた貴樹は栃木の明里のもとへ会いにいくことを決める

第二話「コスモナウト」(意味:宇宙飛行士)

 澄田花苗のクラスに東京からの転校生がやってきた。名前は遠野貴樹。他の男子とはどこか違う雰囲気を纏った彼に惹かれる花苗。貴樹を追って同じ高校に入学をするも、好意を伝えられないでいた

 高校卒業も近づき、進路について考えなければならないとき、花苗は得意のサーフィンでスランプに陥る。クラスで唯一進路の決めていない花苗は、ある日の帰り道、貴樹に相談する。完璧に見える貴樹でも悩みを持ち、「今出来ることしているだけ」と言う彼の言葉にどこか勇気づけられ、花苗はスランプを克服することができる。貴樹に告白するなら、波に乗ることのできた今日しかない。そう決意した花苗は勇気を振り絞り…

第三話「秒速5センチメートル

 遠野貴樹は大学を卒業し、東京の会社に勤めていた。遠くにある手に入らない「ナニカ」を求めてただひたすら仕事に打ち込んでいたが、次第に心がすり減っていった。貴樹はもう頑張ることができなくなり、会社を退職する。3年近く同棲をしている彼女もいたが、その彼女からは別れを告げる1通のメールが届き、そして…

 

2. みどころ

 内容を要約すると「昔好きだった女を忘れられず、彼女の面影をどこかに探してしまう未練タラタラのダメ人間になっていく男の話」です。辛い

 新海誠監督の作品なので相変わらず背景が綺麗です。DVDなのに驚きの鮮やかさでした。またテーマ曲である山崎まさよしの「One more time, One more chance」が素晴らしい。元々は別の映画のタイアップ曲だったのですが、リリースから10年経った後に新海監督が主題歌にしたいと依頼したとか。作品と曲のシンクロ度が異常に高く、あたかも映画の為に書き下ろしたモノのよう。この主題歌聴くだけで映画のワンシーン、ワンシーンを思い出しますね(下にリンク貼っときます、いい曲なんで聴いてミソ)


秒速5センチメートル 特典 「One more time, One more chance」 山崎まさよし - YouTube

 

次に各話毎に振り返りたいと思います

 第一話の「桜花抄」。明里に会いにいくも、電車が遅延して待ち合わせ時間に間に合わなくなってしまう。その時の焦燥感と、けれども何もできない無力感がすごくよく表現されています。泣くに泣けない。1限の期末試験の日に限って電車遅延するのと同じですね。違うか。とにかく、中学生の淡い恋模様は、どこか自分自身の過去の恋愛を連想させ古傷にダイレクトアタックしてくる感じは最高に辛いけど、そこが気持ちいいです。「桜花抄」は全3話の中で一番好きです

 第二話の「コスモナウト」では既に貴樹がダメ人間になってました。花苗にあんなに優しくしといて付き合っているつもりはないとか、そりゃないよ~涙。健気で一途な花苗は責任をもって僕が引き取ろうと、強く思えるそんな第二話でした。

 第三話の「秒速5センチメートル」は僕的には蛇足かなと感じます。過去の恋愛を引きずり堕落していく男の末路を描いた、人生うまくいかない良い例だと思いますが、それを映画で見せられても楽しくないわ!って感じでした

 

3. かんそう

 あらすじでほとんどネタバレしてしまいましたが、この作品はストーリーを楽しむよりは、その時その瞬間の主人公の感情をセリフや情景で「魅せる」作品だと思います。生き生きとした(基本欝展開ですが)キャラクター描写に、流石は新海監督と唸ってしまう作品です。また男女の恋愛の捉え方の違いがはっきりと描かれています。過去の恋愛を糧に生きる女性とは異なり、男は女々しい!気を付けようと思いました(小並感)

 評価は★★★★★です。最高評価キマシタ!僕の中では「イヴの時間」よりかは下ですが。面倒臭い男の恋愛模様がリアルに描かれたこの映画。複雑な男心を知りたい女性に、あるいは過去の恋愛を引きずって生きる意味を見失っている男性に見て欲しい作品です

 

4. さいきん

 台風18号がきましたね。18号とかいうとクリリンのお嫁さんを思い出します。脱線しましたが、台風で一気に気温が下がった昨晩、なんだか風邪をひいてしまったみたいです。喉が痛い。英語で言うと「sore throat」。今は実家暮らしだから良いけれど、一人暮らしで風邪をひいて寝込むと孤独で心細くて死にそうになるって言いますよね。お見舞いに来てくれる『可愛い』彼女の必要性を強く感じます。我こそは!と思う『可愛い』女性は是非僕に連絡ください。病気で弱っている今が大チャンスですよ!!